青稜アニメーション初の青稜祭での作品公開。6月から制作を開始した作品(短編アニメーション作品『寂寥』)は、少ない人数と限られた期間の中、急ピッチで制作を進めてきました。作品構成上、どうしても「20分作品」という点は妥協できなかったため、カット数や作画枚数も必然的に多くなり、とても数名のアニメーターが数時間で仕上げる規模の作品とは言えませんでした。ただ、臨時でアニメーターを募ったり、監督や(顧問も)作画を手伝ったりしながら、この作品の完成を目指すことにしました。
この間、同時並行でスタートしたクラウドファンディングの支援者の方々からも応援のメールを頂戴しました。稜アニの作品に期待し、公開を楽しみにしてくださっている方がいらっしゃるという事実は、生徒たちにとっての励みになると同時に、そうした方々を満足させる作品を完成させないといけない、という責任の重さを痛感しました。ただ、そうした使命感が、制作の原動力となっていったもの、また事実です。
青稜祭当日は、まずはクラウドファンディングの支援者の方への上映からスタート。一般オープンより1コマ前の時間帯の「監督の舞台挨拶」つきの上映とさせていただきました。
同伴されていたお子様が「楽しかった、また見たい」と言ってくださっているのを聞き、部員たちの努力が報われたように感じ、顧問としてもとても胸が熱くなりました。改めて、感謝申し上げます。 「創作」をするために集った「青稜アニメーション」の「Challenge」がひとつの形として結実したように感じた瞬間でした。