初年度の困難
現在、精力的な活動をしている「稜アニ」ですが、発足初年度である昨年は、設立初年度ということもあり、非常にチャレンジングな年となりました。まず、相模原をロケ地として選定し、実写と手描きアニメーションを融合した実験的かつ野心的な作品「空想特撮映画『ストロマ』」の制作に取り組みます。また、同時に、他の団体(部活動)の紹介映像をアニメーションで制作することを提案(※提案段階で終了)、文化祭における各クラスの映画作品の告知映像を制作し、上映の幕間に流すことで文化祭全体の活性化を図ることを提案するなど、学校全体への「Contribution」(貢献)を常に意識しつつ、新たな活動の形を模索し続ける「Change」(変革)の1年でした。
クラウドファンディングという挑戦
しかし、設立初年度は、活動を展開していくうち、新規参入の同好会ゆえの資金不足に直面した年でもありました。
もちろん、設立当初から予算がないことは承知でしたし、資金が確保できない中でも、フリーソフトや学校から貸与されている学習用iPadなどを工夫して活用、実写作品の器材や衣装などは各自で素材を持ち寄り自作するなど、お金をかけない代わりに、創意工夫を凝らして活動してきました。とは言え、そうした規模での活動だとおのずと表現の幅も限られてしまいます。無限の「想像力」を、作品という形で具現化していこうとする制作集団においては、「予算不足」という現実的な問題は、作品のスケールを規定する大きな「制約」となっていました。と同時に、予算さえあれば、もっと異なる表現が可能なのに・・・というもどかしさも常に抱いていました。
そこで、そうした可能性への「挑戦」として、クラウドファンディングという形で皆様のご支援を頂戴しつつ、この困難を乗り越えることを企画しました。第1弾では多くのの方のご支援を頂戴し、ようやくわれわれの「挑戦」が一つの実を結ぶこととなりました。誠にありがとうございます。(青稜祭発表作品のエンドクレジットにお名前を掲載させていただきました)
第1弾のクラウドファンディングにより集まったご支援では、動画編集が可能な16GBのmacを、中古で探して購入させていただきました。これにより、画像や動画の編集が可能になりようやく「稜アニ」初のアニメーションの制作がスタート!
予算の都合上、かなりの中古ではありますが、現在は部員の一員として、過酷な労働にも根をあげず、毎日懸命に働いてくれています!