「稜アニ」について

「稜アニ」紹介

青稜アニメーションとは

 青稜アニメーション(通称「稜アニ」)は、2022年、青稜中学校・高等学校で新規に創設された部活動(設立当初は同好会)。部員数こそまだ少ないですが、アニメーション制作にとどまらず、実写や特撮など幅広い映像制作を手掛けています。自分たちの手で新しい部活動を創設しようという、青稜中学校・高等学校のメンタリティである「Challenge」精神を体現すると同時に、自らの手で作品を作り出したいという「Creativity」という原動力をエネルギーに、日々、精力的に活動する創作集団です。

青稜アニメーションあゆみ

2022年6月 正式に「青稜アニメーション」が「同好会」として認可される。
2022年7月 「空想特撮映画『ストロマ』」の制作開始
2022年8月 「空想特撮映画『ストロマ』」の相模原ロケを実施
2022年10月 学校iPadにアイビスペイント導入を申請。校内でのデジタル作画が可能になる。
2023年3月 ロトスコープを用いたアニメーション作品を制作
2023年4月 部活動紹介ビデオ制作 
2023年5月 ストップモーションアニメの制作
2023年6月 クラウドファンディングスタート
2023年9月 「短編アニメーション作品『寂廖』」公開

「稜アニ」のアニメーション制作

青稜アニメーションでは、本格的なアニメーション制作を目指しています。創設して間もない部活動ということもあり、まだ人数も少なく、技術や設備も不十分な部分もありますが、あくまで「集団芸術」としてのアニメを念頭に置き、実際のアニメーション制作の過程を意識した「協働」的な活動を展開。今後、さらなる技術力の向上、組織の発展を目指しています。

 なお、アニメーションの制作過程については、別の記事でもご紹介しております。そちらもあわせてご覧ください。

顧問よりごさいさつ

 「稜アニ」誕生のきっかけは、青稜のゼミナール授業でした。私はアニメやマンガ、絵画の持つ「物語性」に着目し、その表現方法を考察、鑑賞、さらには自ら制作する講座を開講していました。たしか、アニメーション表現の持つ可能性について触れた授業の後だったかと思います。数名の生徒が私のもとを訪れ、アニメの制作を学校活動内でできないか、さらには「部活動」として活動できないか、という相談を持ちかけてきました。
 当初は、顧問不足や生徒会費の逼迫、もちろん、個人的な業務のバランス…さまざまな現実的な条件を天秤にかけ、すぐに「いいよ」と答えることができずにいました。とは言え、彼らの熱意に気持ちが動かされ、気づけば彼らと同等、あるいはそれ以上に「自分たちの手で絵を動かし、物語を紡ぎたい」という思いに駆られるようになっていました。
 もちろん、現実的な制約、とりわけ資金的な問題は何ら解決の糸口も見いだせないままのスタートではありました。実際に活動を開始したものの、作画は学校から貸与されたiPad、動画編集も単純につなげるだけの簡易なフリーソフトを使用したものでした。もちろん、そうした中で最大限の創意工夫をしてきたことも、彼らの創造性を刺激するよい経験ではありましたが、あくまで個人的な創作の域を出なかったのも事実です。
 しかし、そうした彼らの「挑戦」を後押しするかのように、ちょうどそのタイミングで青稜の試みである「S-blue」というクラウドファンディングの企画がはじまりました。結果は、われわれの想像をはるかに超える、多くの方々からのご支援を頂戴することになりました。それは、彼らにとって、本来必要としていた「活動資金」以上のものを得ることにつながりました。自分たちの作品の完成を、多くの方が待ってくれているという事実が、励みにもはり、同時に責任にもなっていきました。
 やはり、アニメーション制作の醍醐味は「集団による創作」です。脚本家、アニメーター、声優…それぞれの立場で作品を解釈し、具現化していく「チームワーク」。そして、作品の完成に向けてそれぞれの役割を果たす「責任」。まさしく、細々とスタートした「青稜アニメーション」が、学校の「部活動」にふさわしい、協働性を実現する集団へと成長していったのです。
 さて、まだまだはじまったばかりの「稜アニ」ではありますが、支援してくださる方々へ、われわれの活動の様子をお伝えできるように、という思いから、このサイトを立ち上げることといたしました。僭越ではありますが、引き続き「稜アニ」の生徒たちの挑戦を、温かく見守っていただければと思っております。

青稜アニメーション顧問 谷田貴之

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